2008'09.28.Sun
未送信メールから発掘、書きかけ歪アリ小説ー。
おもいっきりtrueEDのネタバレですよー。
おもいっきりtrueEDのネタバレですよー。
(赤い猫end:雪乃とシロウサギ)
朝目が覚めるととても良い気分だった。
こんなこと久しぶりかもしれない珍しいなぁなんて、そんなにいつも私の目覚めは悪かっただろうか。なんか変な自覚。
そうだ夢、夢をみていたんだわ。長い長い夢。大好きなものの夢。彼女の夢。
どうしてもそれが誰かを思い出せないけど、とても幸せだった。彼女を愛していたからね。いや違うの愛しているの今も。
ありこ、と呟く。小さな声で。自分にさえ聞こえない小さな小さな声で。
亜莉子?そうじゃないそれは親友の名前だ。私の一番大好きな。
私に二番以降がいたかしら?
違う私には亜莉子以外いなかった、亜莉子さえいれば良かったから、だって私は亜莉子の為に。アリスと、アリスと亜莉子の為に僕は。
ああそうだ、二番目からがいたのは僕。私じゃなくて僕。雪乃には亜莉子以外いないけどシロウサギには、シロウサギは、僕は。
も一度小さく呟いた。小さく小さく、やっぱりそれは僕でさえ聞こえない。何を言うつもりだったのだろうか自分でもわからないけれど。おそらくそれは、僕が呟いたそれは。
「ねこくん」
ねこ、猫、にまにまと笑う猫、導く者、チェシャ猫、猫君、かつての僕の友人のひとり。灰色で、赤く笑った。最後に出会った君は四つ足で、にまと赤く赤く笑った。
そうだそれを見て呆然としてしまったんだ。それは何の赤色かなんて、充満する甘い匂いが雄弁に語る。何よりも、どうして君の側にアリスがいない、導く者。
僕が歪んだらその後はきっと君がアリスを護ると、そう、そう僕は思ってて、だから僕は安心して歪み続けていて。歪んだ僕を殺してでも僕らの最愛の彼女を護ってくれると信じてて。でもそしたら君は、昨日のまっかなきみは。
「チェシャ猫」
憎悪を込めて名前を呼んだ。ほらもう明確にわかる、これは君への憎しみだ。僕の中は君への憎しみでいっぱいなんだ。歪んだ僕は、だからこんなにも良い気分。猫、ねこ、僕らのアリスを、僕のアリスを奪ったいやな猫。僕のかつての友人のひとり。僕のかつての二番目のひとり。
あのね僕、本当に大好きだったんだよ。
僕は愛してたんだよ。愛してるんだ。アリスの次にこの世界が、この世界のすべてが。番人も女王も帽子屋もネムリネズミも薔薇もグリフォンもカメも、もちろん猫も。雪乃には亜莉子だけ。でもシロウサギには、僕には。それがアリスの世界でアリスの一部だからか、それとも違う何かがあったのかなんて、初めからきっとわかってなかったし、どちらでも良かったけど。
だから僕はきみを。
世界の崩壊する音が聞こえる。そもそもここはどこだろう。もしかしたら僕はもうとっくに消えているのかもしれない。でなきゃ歪んだ頭でこんなにも考えられるはずがないんだ。アリスはチェシャ猫のものになってしまった。亜莉子は猫に喰べられてしまった。もう僕が私がいる意味は――意味はない?あるじゃないか、たったひとつ。
猫を殺しに行かなくちゃ。彼女を取り返しに行かなくちゃ。
そうと決めたらもう考える必要なんてない、
ここまで。以降思いつかなかったZE。博愛シロウサギ。
歪アリは親子な兎アリと疑似父母な兎女王と友情もどきな猫兎(雪)が大好きでした。兎ばっかだ。
朝目が覚めるととても良い気分だった。
こんなこと久しぶりかもしれない珍しいなぁなんて、そんなにいつも私の目覚めは悪かっただろうか。なんか変な自覚。
そうだ夢、夢をみていたんだわ。長い長い夢。大好きなものの夢。彼女の夢。
どうしてもそれが誰かを思い出せないけど、とても幸せだった。彼女を愛していたからね。いや違うの愛しているの今も。
ありこ、と呟く。小さな声で。自分にさえ聞こえない小さな小さな声で。
亜莉子?そうじゃないそれは親友の名前だ。私の一番大好きな。
私に二番以降がいたかしら?
違う私には亜莉子以外いなかった、亜莉子さえいれば良かったから、だって私は亜莉子の為に。アリスと、アリスと亜莉子の為に僕は。
ああそうだ、二番目からがいたのは僕。私じゃなくて僕。雪乃には亜莉子以外いないけどシロウサギには、シロウサギは、僕は。
も一度小さく呟いた。小さく小さく、やっぱりそれは僕でさえ聞こえない。何を言うつもりだったのだろうか自分でもわからないけれど。おそらくそれは、僕が呟いたそれは。
「ねこくん」
ねこ、猫、にまにまと笑う猫、導く者、チェシャ猫、猫君、かつての僕の友人のひとり。灰色で、赤く笑った。最後に出会った君は四つ足で、にまと赤く赤く笑った。
そうだそれを見て呆然としてしまったんだ。それは何の赤色かなんて、充満する甘い匂いが雄弁に語る。何よりも、どうして君の側にアリスがいない、導く者。
僕が歪んだらその後はきっと君がアリスを護ると、そう、そう僕は思ってて、だから僕は安心して歪み続けていて。歪んだ僕を殺してでも僕らの最愛の彼女を護ってくれると信じてて。でもそしたら君は、昨日のまっかなきみは。
「チェシャ猫」
憎悪を込めて名前を呼んだ。ほらもう明確にわかる、これは君への憎しみだ。僕の中は君への憎しみでいっぱいなんだ。歪んだ僕は、だからこんなにも良い気分。猫、ねこ、僕らのアリスを、僕のアリスを奪ったいやな猫。僕のかつての友人のひとり。僕のかつての二番目のひとり。
あのね僕、本当に大好きだったんだよ。
僕は愛してたんだよ。愛してるんだ。アリスの次にこの世界が、この世界のすべてが。番人も女王も帽子屋もネムリネズミも薔薇もグリフォンもカメも、もちろん猫も。雪乃には亜莉子だけ。でもシロウサギには、僕には。それがアリスの世界でアリスの一部だからか、それとも違う何かがあったのかなんて、初めからきっとわかってなかったし、どちらでも良かったけど。
だから僕はきみを。
世界の崩壊する音が聞こえる。そもそもここはどこだろう。もしかしたら僕はもうとっくに消えているのかもしれない。でなきゃ歪んだ頭でこんなにも考えられるはずがないんだ。アリスはチェシャ猫のものになってしまった。亜莉子は猫に喰べられてしまった。もう僕が私がいる意味は――意味はない?あるじゃないか、たったひとつ。
猫を殺しに行かなくちゃ。彼女を取り返しに行かなくちゃ。
そうと決めたらもう考える必要なんてない、
ここまで。以降思いつかなかったZE。博愛シロウサギ。
歪アリは親子な兎アリと疑似父母な兎女王と友情もどきな猫兎(雪)が大好きでした。兎ばっかだ。
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こなゆき
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女性
誕生日:
1988/10/08
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